• いつでもどこでも誰でも、日常的に環境貢献できる社会を創ります

製品情報

~Solution~ 「混ぜることで、世界が変わる。」

ベホマルのバイオマスCO₂吸収材“美環(Binowa)™”は、樹脂に簡単に混ぜるだけで使用できる機能性添加材です。
製品の形やデザインを変えることなく、空気中のCO₂を吸収する力を持たせることができます。

この素材を活用することで、
◆インク製品(DAC-ink™)
◆プラスチック製品(DACプラ®)
など、あらゆる製品が「CO₂を吸うプロダクト」へと変わります。

CO₂の吸収量はひとつひとつではわずかかもしれません。
しかし、大量に使われているプラスチックに広がれば、その効果は絶大です。

「塵も積もれば山となる」――
DACプラ®は、そんな積み重ねによって、
地球環境を前向きに変えていく力を秘めた、新しい素材です。

カーボンニュートラル達成には、“削減”だけでなく“除去”も必須

2050年のカーボンニュートラル達成に向けて、
再生可能エネルギーの導入や電気自動車の普及、省エネの推進、脱炭素素材の活用など、
CO₂の排出を減らす取り組みは国・企業・個人レベルで広がりつつあります。

一方で、すでに大気中に出てしまったCO₂を取り除く方法は、まだ限られています。

現在主に行われているのは、植林や大規模な回収装置など、
大規模投資や専門的な設備を必要とする手段です。
こうした方法は重要ではあるものの、個人や中小企業が自らの手で参加するにはハードルが高いのが現状です。

私たちは、第三の道を提案します。

それは、「製品に混ぜるだけでCO₂を吸収する素材」を用いた、
誰でも・どこでも・無理なく始められるCO₂除去の方法です。

このアプローチなら、
・大規模な設備投資も不要
・専門知識や維持管理も不要
・日常の中で、自然にCO₂削減が始まります

つまり、従来の“出すCO₂を減らす”に加え、
“生活の中でCO₂を除去する”という新たな選択肢を社会に提供できるのです。

~Technology~ バイオマスCO2吸収材について

弊社の材料はバイオマスCO2吸収材。

原料はジャガイモ等から作る糖類(でんぷん)で、生分解性・生体適合性のある食べられるCO2吸収材です。

この吸収材はナノオーダーの孔が無数にあり、その孔に大気中からCO2を吸収し内部に閉じ込めることが出来ます。

素材の中で、CO₂をとらえる仕組み

エネルギーをかけず、日常的にCO₂を吸収する

当社が目指すのは、生活空間や製品に“そのまま組み込める”、エネルギーを使わずに自然吸着を行う「日常利用型」パッシブ吸着材です。外部エネルギーを必要とせず、大気中のCO₂を自然拡散により緩やかに吸着・固定することが特徴です。

本材料は樹脂中に分散された状態でも、ガス透過を通じて内部に到達したCO₂を物理吸着によって徐々に捕捉します。

■ 技術情報(開発中)

  • CO₂吸収性能: 常温・常圧下でCO₂吸着⇔80℃以上で脱着可能
     ※理論最大吸収量:2.87 mmol/g
    ※大気圧下での樹脂中でのCO2吸脱着も確認済み
  • 耐熱性: 220℃までの熱成形に対応
  • 混錬実績: PE、PP、UV硬化型樹脂で確認済み、その他の汎用樹脂も評価中
    ※樹脂中はフィラーとして作用し、機械強度が変わります
  • その他情報:粉は水に可溶、

開発段階:量産前フェーズ
提供形態:粉末またはペレット(※NDA締結の上、有償サンプル提供可)

※吸収材の詳細構造や技術は公開しておりません。

選ばれる理由:安全性とCO₂除去性能の両立

CO₂を取り除くための素材には、さまざまな種類があります。
それぞれに特長があり、用途や目的に応じて適材適所で使われています。

たとえば、
・活性炭やバイオチャーは自然由来で安心して使える素材ですが、CO₂の除去性能には限界があります。
・アミン系吸収液は高い吸着性能を持つ一方、腐食性や毒性への配慮が必要です。

その中で、ベホマルのバイオマスCO₂吸収材「美環™(Binowa)」は、
高いCO₂除去能力非腐食性・非毒性という安全性の両立を目指して設計された、
新しいタイプの微細孔吸着材です。

重金属や腐食性成分を含まず、生活空間や日用品にも応用可能なやさしさを持ちながら、
大気中のCO₂を安定的に吸収する力を備えています。

安心して使える性能と、地球にやさしい吸収力。
このバランスこそが、“選ばれる理由”です。

~競合比較~

“CO2吸収する日常製品”が生み出す、循環の未来

私たちは、CO₂吸収素材を単なる「材料」としてではなく、
社会全体を巻き込む“循環の起点”として捉えています。

ベホマルのバイオマスCO₂吸収材「美環™」を製品に混ぜ込むことで、
日常の中にCO₂を吸収するスポットが点在するようになります。
誰かが使うプラスチック容器、誰かが書くペン、誰かが身につけるアクセサリー。
そのすべてが、地球の空気を少しずつきれいにしていく力になります。

集められたCO₂は、その場で終わりではありません。
DACプラ製品に吸収・固定されたCO₂は、
リサイクルや資源循環の過程で焼却処分場などの排気処理プロセスと接続され、
排ガス中のCO₂とともに回収・再利用される流れにつながっていきます
(CCU:Carbon Capture and Utilization=CO₂回収・再利用技術。様々な他の企業や大学等で開発が進んでいます)

私たちは、自社の技術だけで完結させるのではなく、
こうしたCCU技術と連携した“循環の全体像”を社会に知っていただきたいと考えています。

この循環の起点となるのが、私たちが提案するDACプラ®です。

日常製品を通じてCO₂を少しずつ吸収し、
それを社会インフラへとつなぐ「手軽で分散型の前段階」を提供することで、
既存のプラスチック資源循環と、次世代のCO₂活用技術(CCU)との橋渡し役を担います。

DACプラ®を選ぶことが、気候変動に立ち向かう社会的な循環をつくる第一歩になります。

ベホマル事業紹介動画